『うみねこのなく頃に』考察 最後の出題編? Episode5 までから推理したこと

私が「うみねこのなく頃に」と初めて出会ったのはもう何年も前になります。

ずっと猫箱を開ける勇気が持てずにいたのですが、そろそろ決着をつけたいと思い考察を残すことにしました。

深い考察は全てを理解した人間が既にいくつも行っているはずなので、出題編プラスαの情報でワトソンがどの程度まで推理可能かというサンプルにでもなればと思います。

  • Ep5までに得られる情報で考察する
  • 個々の事件のトリック等ではなく、物語の全体像を見通す
  • PS3版と漫画版を読んだ

以上の前提で、本来ならば出題編のみから推理するのが理想でしたが

ワルギリア「第4のゲームまでで全てのメッセージを伝えている」

・・・悲しいなぁ。 それによぉ・・・

赤で無能を宣言された戦人に先に真実に辿り着かれちまったあああああううううおおおおおおおお(泣)!

真面目な話をすると出題編のみでも真実には辿り着けるけど、それは希薄な根拠に依るような推測を介したものなのではないかと想像しています。

あるいは、戦人だから解けるものなのか。

Ep5は無能のためのデッドライン、最後の出題編だと信じたいです

  

ベアトリーチェは誰か

「ベアトリーチェ」が継承されうる概念であることは明らかになっているので、ゲーム開始時である1986年10月4日時点でのベアトリーチェが誰かについて考察します。

Ep5で、過去にベアトリーチェが戦人との間に何らかの約束を交わしていたことが描写されています。

過去の戦人についての情報は少なく、約束と呼べそうなものは6年前に紗音に告げた「白馬に乗って云々・・・」ぐらいしか見当たらない。

もしこれが正しい場合、ベアトリーチェは紗音。

Ep4で真里亞がベアトリーチェと遊んだ記憶や、魔女同盟マリアージュ・ソルシエールを二人で立ち上げたこと、一般的な福音の家出身の使用人の勤務期間を大きく超えていることから、6年前から六件島にいて年齢も大きく離れていない紗音は結構もっともらしいと考えられます。

ただし、出題編のみの情報では「右代宮戦人の罪」から連想していくことになりそうなので、飛躍感が強く怪しさはあります。

魔法について

魔法とは何か

Ep5で親切に説明されていましたが、魔法とは「修飾」あるいは「嘘」あるいは「解釈」と呼べるようなものです。

おそらく、作中では多くは人を幸せにする優しい「愛」があるものを指しています、何度も「愛がなければ視えない」と掲げられているし。

その前提だと、「六件島事件」を覆い隠すメッセージボトルの魔女幻想は、より残酷な真実(一族の殺し合いとか)を隠したベールとなってしまいますが・・・

縁寿が船長の家で見たモノとベアトリーチェの魔法

Ep4に船長の家で「何か」を見た縁寿が魔法を理解するという出来事がありました。

これはおそらく、「さくたろ」型のぬいぐるみでしょう。

ベアトリーチェの魔法では「さくたろう」を蘇らせることはできませんでした。

このことから、ベアトリーチェの魔法は観測者を前提としており、観測者が魔法を認め・同意して初めて存在できると推測します。

「さくたろ」が世界にたった一つのぬいぐるみでないならば、「真里亞の薔薇」と同じように、ベアトリーチェは「さくたろう」を蘇らせることができるはずなのです。

それができないのは、観測者である真里亞自身が「さくたろう」の死を認めてしまっているからです。

つまり、ベアトリーチェの魔法の基礎は幻想の共有であって、だからこそ一人でも魔法を使うことができた真里亞は特別で0から1を生み出す原初の魔女なのです。

魔女同盟というものが必要だった理由もこれで説明できます。

Why done it ?

「家具」から「魔女」へ

ベアトリーチェが紗音である場合の考察です。

紗音は「家具」の身でありながら恋を知ってしまいました。

譲治と6年ぶりに白馬に乗って迎えに来る?戦人、ベアトリーチェは「紗音と嘉音の恋は必ず破綻すると知っている」とEp2でありました。

おそらく、それは二人が「家具」であるからです。

この「家具」というのが具体的に何を意味しているのかはわかりませんが、「人間」ではなく、したがって恋をすることもできないような存在でしょう。

「家具」が恋を成就させるために必要なことは「家具」ではなくなることです。

魔女の碑文に則り殺人を犯すという儀式を行うことで、ベアトリーチェは復活し「家具」から「魔女」へと変わることができる魔法というのが殺人の意味ではないでしょうか。

おそらく生贄のルーレットには自身すらも含まれています。

誰も碑文を解けず、ルーレットの目を逃れ、儀式を遂行するという奇跡が、金蔵の魔法体系である算数的奇跡を取り入れたベアトリーチェの魔法なのです。

また、Ep4での3択テストを思い出すと、①自身の命 ②紗音(嘉音)の命 ③それ以外の全員の命 という選択肢になっていました。

「人間」と「家具」が結ばれるには、③を選ぶことが必要です(朱志香の回答は神)。

これは、ベアトリーチェ流の魔法の理論でいくと観測者全員が「家具」ではないと認めることが必要という解釈を導けます。

戦人は微妙ですが、少なくとも朱志香・譲治の両親は「家具」との恋を認めないでしょう。

そして、偶然かもしれませんが彼らの両親は全員、第十の晩までに殺されています(当然碑文が解かれたEp3は除く)。

つまり、魔術的な儀式だけではなく、②と③は決して両立しないので、「家具」でなくなるために必要な殺人も兼ねていたという説が考えられます。

うみねこのなく頃に生き残れた者はなし

大きな疑問として「なぜ誰も生き残れないのか」という問いがあります。

儀式の生贄にならなかった人間も結局は行方不明で全員死亡してしまいますね。

Ep1のエンドロールでの「遺体が発見されない凄惨な現場」や、Ep4で縁寿が六件島を訪れた際の様子、六件島事件が「事故」と呼ばれていることなどから、おそらく爆発で間違いないですが、最後には全員が死んでしまうような仕掛けが施されていたことが推察できます。

難しいのが、この仕掛けをしたのがベアトリーチェなのかということですが、「愛」のある解釈をすれば、先述したように「残酷な真実」を予見していたベアトリーチェが猫箱を閉ざすために行った魔法と捉えられます、というかそうであってほしい・・・

碑文の謎が解かれた場合、つまり黄金が発見された場合、誰も死ななくなるということ(実際はEp3で死にまくりましたが)とも繋がりそうです。

碑文の謎について

碑文の謎の答え

まず、碑文の謎の答えについては解けていません。

Ep3・Ep5を見る限り「懐かしき故郷」を特定することが山場で、それ以降は割と自然に導かれていくタイプであることが察せられるのですが、「西洋かぶれ」程度の情報では候補が広すぎるので総当たり的に試行するべきなのかなと思います。

解せないのは、「懐かしき故郷」は親族の中では共通認識として理解されているということで、にもかかわらず、難解な謎として解ける者がいなかったことは不自然ではあります。

読者への演出なのか、本当に難解なのかはわかりませんが、いずれにせよ碑文の謎の答え自体は特に意味のない「狭義の謎」と捉えるのが無難でしょう。

誰が何のために作ったのか

碑文の謎が提示されたのが2年前なので金蔵は存命していたはず、素直に捉えれば作ったのは金蔵です。

ただし目的は後継者選びではなく、解ける者が現れるという算数的奇跡に基づいた魔術という意味合いが強いと思われます。

また、四つの宝に注目するとベアトリーチェが作った or 金蔵と合作したとする方も自然に見えます(詳細は後述)。

四つの宝

魔女は賢者を讃え、四つの宝を授けるだろう。
一つは、黄金郷の全ての黄金。
一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。
一つは、失った愛すらも蘇らせる。
一つは、魔女を永遠に眠りにつかせよう。 

安らかに眠れ、我が最愛の魔女ベアトリーチェ。

碑文の終盤に登場する四つの宝、黄金以外の意味するものが不明なのですが、金蔵とベアトリーチェの二つの視点から解釈します。

どちらでも、そこそこ筋は通っていると思います。

金蔵説では黄金は発見者に与えられるものですが、他は金蔵自身が欲したものです。

Ep3から最低でも一人のベアトリーチェが死亡していることが、またEp2では金蔵が自身の罪を償いたいと言う描写がありました。

Ep3の楼座の回想内のベアトリーチェは、年齢的に金蔵に黄金を与えたベアトリーチェとしては不適なので、さらに先代のベアトリーチェが存在し既に死亡しているはず。

「初代」のベアトリーチェが死亡し、彼女を蘇らせるために金蔵が為した何かの結果がEp3のベアトリーチェであると仮定すると、死者の魂・失った愛は初代ベアトリーチェのこと。

あるいは、死期を悟っていた金蔵が自身も死者に含めて「全て」なのかも。

永遠に眠りにつくのは、何人かはわかりませんが、初代を蘇らせるために生まれたベアトリーチェのことを指していると考えられます。

つまり、碑文の謎が解かれるという奇跡によってベアトリーチェが蘇る魔術ということです。

ベアトリーチェ説ではゲーム内での事件に関連づけます。

こちらの場合は、碑文を解いた者が黄金・死者の魂・失った愛を手に入れることができます。

先述したゲーム終了時に全員が死亡するということと、Ep3・Ep4から碑文を解いた者はそれを逃れる権利(一緒に逃れる者を選ぶ権利も?)を手に入れることが読み解けます。

Ep5で似た話がありましたが、仮に誰かが一人だけ生存者となったとしましょう。

するとその人間は死亡した他全員についての解釈・記述を自由に行うことができるわけです。

生者の証言ですから、これは魔女のメッセージボトルの記述に優先されます。

よって、碑文を解いた者は、六件島事件の死亡者についてのみですが、死者の魂・失った愛どちらも自由にできる権利を得るということになります。

四つ目、永遠に眠りにつく魔女は当然ゲーム開始時のベアトリーチェです。

結論

以上まとめると、

  • ベアトリーチェの目的は儀式の成就によって「家具」から「魔女」へと生まれ変わること
  • さらに、彼女は「魔法」による修飾で六件島でおきた本当の惨劇を覆い隠した

2番目については自身の願望も入っていますが、これが正しくても間違っていても、どちらにしろ悲しく辛い猫箱であることはおそらく避けられません

これは私が今まで猫箱を開けられなかった理由の一つであります

ワルギリアに叱られてしまいますね

・・・・・・ただ謎がそこに存在するだけでは。私にはこの程度の推理のみが可能です。

・・・如何でしょうか、皆様方?

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