小説版 『金田一少年の事件簿』シリーズ

今回は 小説版『金田一少年の事件簿』シリーズ の紹介です。

金田一といえば超有名な推理漫画ですが、私がミステリーというジャンルに興味を持つようになった原因の作品でもあります。

一応簡単に内容を説明すると、
名探偵である金田一耕助の孫である一見平凡な少年金田一一(きんだいちはじめ)が数々の事件に巻き込まれ、持ち前の天才的推理力で解決に導いていく・・・

という作品です。

これがメチャクチャ面白い

もし漫画もまだ触れたことがなければ是非手に取って頂きたいのですが、今回読んだのは小説バージョン。

結論から言うと、どれも名作揃いで漫画版に引けを取らない面白さでした、今回はその魅力や見所などを紹介したいと思います。

まず、著者は漫画の原作者である天樹征丸氏なので作品の雰囲気は本編そのまま

シリーズの魅力である派手な展開やトリックがガンガン登場します。

金田一シリーズのファンの方なら、まず間違いなく楽しめるはずです。
登場人物や事件の舞台が本編と繋がっていたりもして、漫画版を読むのがさらに面白くなるかもしれません。

もちろん、本編を全く読んだことがなくても一冊の推理小説として楽しめるように書かれていますので大丈夫。

分量や文体は比較的読みやすくなっており、「小説は苦手・・・」といった人でもとっつきやすく、推理小説の入門書としてもおススメできます。

1.オペラ座館・新たなる殺人

ミステリー ★★★☆☆
物語 ★★★★★

記念すべき(!?)金田一少年の最初の事件の舞台となったオペラ座館で再び起きる惨劇。

本編では語られることがなかった オペラ座館の過去 が明らかになります。

今作のファントムも、オペラ座館の雰囲気もすごく魅力的ですよ。

孤島のホテル「オペラ座館」。かつて惨劇の舞台となった場所を、金田一少年は再び訪れる。新劇場の完成を祝い上演される『オペラ座の怪人』。だが、それはファントムの手によってまたも死の演目となってしまう!

劇団『幻想』メンバー達の裏に隠された不穏な人間関係。そして4年前に起きた、黒沢オーナーの娘・美歌の自殺…。

「オペラ座館」の悪夢は、再び繰り返されようとしていた!

2.幽霊客船殺人事件

ミステリー ★★★★☆
物語 ★★★☆☆

海上で起きる幽霊客船を想起させる不可解な事件。

激しく興奮させるような派手さこそありませんが、非常に丁寧でしっかりと構築されたミステリーという印象。

作者自身も「本格ミステリー」であることにこだわったと述べています。

「夢の豪華客船クルーズ」を楽しむ金田一少年と美雪。だが、その船内で不可思議な失踪事件が発生する。

そしてさらに第二、第三の事件が発生し船内はパニックとなる。果たして犯人は? 豪華客船の中に渦巻く人々の心の闇に金田一少年が迫る!

3.電脳山荘殺人事件

ミステリー ★★★★★
物語 ★★★★☆

おそらく小説版の中で最も評価の高い作品

本当これはすごかった、本編含めても上位のエピソードだと思います。

記憶を消してまた読み直したい、未読の人が羨ましくなる一冊です。

パソコン通信で知り合った互いの本名も素性も知らぬ七人の男女。人里離れた山荘で彼らが初めて顔を合わせた夜、恐るべき殺意の罠が始動した。

皆殺しを目論む犯人の意外な動機、金田一少年が看破した殺人トリックとは?

4.鬼火島殺人事件

ミステリー ★★★★☆
物語 ★★★★☆

密室から消え去る死体と殺人者、実は小説版のなかで一番私が騙されたのがコレ。

振り返ってみると全体として筋の通っている高水準で美しい作品でした。

最も許しがたきは・・・見抜けなかった自分です。

鍵穴の奥で起こった惨劇。その殺戮の光景を金田一少年は確かに見た! だが扉を開けると、死体も犯人も幻のように消えうせていた…。

午前零時ー“鬼火島”と呼ばれる呪われた島を、悪霊が新たな生贄を求めてさまよう…。

5.上海魚人伝説殺人事件

ミステリー ★★★★☆
物語 ★★★★★

中国を舞台に春夏秋冬の唄になぞらえて起きる連続殺人事件。

本編でも登場する楊小龍李刑事らの初登場作品でもあります。

異国を舞台としたハジメたちの冒険と、真相解明での事象に対する意味付けが大きな魅力。

個人的には一番好きかもしれません。

中国・上海の人魚観劇場(マーメイド・ホール)を訪れた金田一少年と美雪は、呪われた“魚人伝説”そのままの悪夢のような連続殺人事件にまきこまれた。

……伝説の怪物「魚人」が詠んだ春夏秋冬の子守唄そのままに、次々と起こる悪夢のような殺人。春、夏、そして……。

6.雷祭殺人事件

ミステリー ★★★☆☆
物語 ★★★☆☆

特異な気候と風習を持つ土地「雷村」で起きた殺人事件。

ボリュームは少なく地味な印象も受けますが、雰囲気に強烈に引き込まれます。

読み終えても心に纏わりつき続けるような侘しさを持った作品でした。

金田一少年シリーズでは異色の幻想的な作風が話題となった「雷祭殺人事件」、小説版金田一少年では数少ない短編、「共犯者X」、「迷い込んできた悪魔」の3本を収録。

7.殺戮のディープブルー

ミステリー ★★★☆☆
物語 ★★★★★

金田一が訪れたリゾートホテルがなんとテロリストに襲撃されてしまう。

それでも起きる殺人事件(さすが死神)。小龍も再び登場。

命の危険と隣り合わせハラハラの脱出劇と平行する推理で忙しいです。

展開を楽しんで読むだけでも充分楽しいと思います。

海底遺跡をめぐる凶悪テロ事件発生!南国の「遺跡島」で小龍(シャオロン)と再会した金田一と美雪。しかし、そのホテルでテロ事件が発生、人質として巻き込まれてしまう。

テロリストを操る姿なき悪魔“キング・シーサー”の目的は何なのか?命がけの脱出作戦の行方は。

8.邪宗館殺人事件

ミステリー ★★★★☆
物語 ★★★★☆

幼い頃の記憶から友人たちの住む「邪宗館」を訪れた金田一。

隠された秘密と黒い意思の正体とは?

よく練られた展開と読了後の後味が印象に残ります。

なんとなくですが、綾辻行人氏の「館シリーズ」に近いような感触を受けました。

小学生の時、ハジメは4人の“天才”少年達と仲間になる。ある夜、古びた洋館の地下室を仲間達と探検したハジメは、そこで奇妙な唸り声を聞いた…。

そして6年後の今、埋もれていた記憶がよみがえり、ハジメはその時の謎を解明しに軽井沢に赴く!


各作品の紹介は以上、作中では真相の前に「読者への挑戦状」があって、真剣に謎解きをするといった読み方もできます。

全体的にそこまで難解ではありませんが、手がかりや伏線がしっかり書かれているので挑みがいがあると思います。

どうでしたか、おれの紹介。少しは、興味をもってもらえましたか?

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